皆さん、こんにちは!河合塾生のばんずです!
今回は河合塾が誇る最難関模試ともいえる、東大入試オープンの第一回について、記事にしていこうと思います!
2023年度からは大きな変更点などもありましたので、そちらの方も詳しく書いていきたいと思います!また、駿台実施の東大入試実戦模試との比較なども行いますので、ぜひ参考にしてみてください!
① 東大入試オープンについて
東大入試オープンとは、東大入試の出題を模倣して、河合塾が作成・実施・採点している模試です。
河合塾の公式HPでは以下のように紹介されています。
・ 難関大学を目指すハイレベルな受験生が多数参加し、本番さながらの雰囲気で受験できます。
河合塾公式HP > 第1回 東大入試オープン(記述・論述式)
・ 過去の東大入試問題の出題傾向・難易度・形式などの詳細な分析データをもとに、精度の高い予想問題を出題します。
・「第2回 全統共通テスト模試」とともに受験される場合は、「第2回 全統共通テスト模試」と「東大入試オープン」の成績をドッキングさせて、本番入試と同様の学力評価を行います(「第2回 全統共通テスト模試」を自宅受験で受験された場合は、ドッキング総合評価を行いません)。
また、この模試はいわゆる冠模試(東大・京大などの大学名がついた模試の総称)の一角となっており、東大受験者の多くが受けている模試と言えるでしょう。(駿台と違い、詳しいデータは公表されていませんが、多くの人が受けていることは間違いないです。)
受験料は9300円(一般生価格)となっており、東大模試の中でもダントツに高いです...。後述しますが、実施方法も酷い割に、駿台実施の東大入試実戦模試よりも1000円も高いです...。
しかも、河合塾らしく、パンフレットや公式サイトにおいても、金額がわかりやすい形で記載されておりません...。本当に犯罪まがいですよね。
各種東大模試において、値上げがどんどん行われており、ここ数年で数千円近く値上げしたことは確かですが、河合塾だけは模試の質を下げた割にこの価格です...。
「いくら高くても受けるでしょ?笑」という河合塾の思惑が見え隠れしています。受けるか受けないかはあなたの判断次第です。笑
② 第一回東大入試オープンの出題範囲
東大入試オープンの出題範囲は以下のようになっています。
文科
国語 | 国語総合、国語表現、現代文B、古典B |
数学 | 数学Ⅰ、Ⅱ、A、B(数列、ベクトル) |
地歴 | 日本史B、世界史B、地理Bの3科目より2科目 |
英語 | コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ ・試験の一部分に聞き取り試験を行います。(30分程度) ・記号解答部分はマークシートに解答(本番入試に準拠) |
理科
国語 | 国語総合、国語表現 |
数学 | 数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、B(数列、ベクトル) |
理科 | 物理基礎・物理、化学基礎・化学、 生物基礎・生物、地学基礎・地学の4科目より2科目 |
英語 | コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ ・試験の一部分に聞き取り試験を行います。(30分程度) ・記号解答部分はマークシートに解答(本番入試に準拠) |
要するに...『全範囲』です。笑
駿台実施の東大入試実戦模試も全範囲からの出題となっているので、おそらく流石に全範囲の履修終わってるよね?ということだと思います。とはいえ、演習不足の現役生にとってはきついですよね...。
とはいえ、河合塾も鬼ではないので、第一回では定番の分野から出題されることが大半だと思います。
とはいえ、簡単というわけではないので、皆さんも注意が必要です。
③ 第一回東大入試オープンの時間割
第一回東大入試オープンは以下のような時間割で実施されます。
なんといっても、皆さん気になるであろうことが、今年度(2023年度)から、1日で全ての科目の試験が行われるようになりました。
これも経費削減の一環だとは思いますが、二日で実施する試験を1日で済ませることは本当におかしいと思います...。本当の力が測れるわけがないですよね...。
来年度(2024年度)からは、河合塾が見直してくれることを期待しています。
④ 第一回東大入試オープンの特徴
※メリットとデメリットの比較や、駿台実施の東大入試実戦模試との比較などは⑤以降の見出しで行います。
第一回東大入試オープンの大きな特徴(独自の良いところ)は以下の通りです。
- 全体的に簡単めに作られていることが多い(例外あり)
- 文系科目のクオリティが高い
- 回答解説が丁寧
上に挙げた通りの良いところが、東大オープンにはあると思います。
やはり「文系の河合塾」と呼ばれていることもあって、文系科目は特に力を入れているように感じます。
特に英語は前年度の本誌にかなり合わせた問題・出題形式になっているため、現役生としては真の予行練習、浪人生としては復習を兼ねた演習になること間違いなしです。
とはいえ、良いところが少なすぎますよね...。
安心してください。たくさんの悪いところを書きますから...。
⑤ 第一回東大入試オープンの良いところ・悪いところ
こちらでは、第一回東大入試オープン(第二回にもほとんど当てはまりますが...)の良いところと悪いところをピックアップしていきたいと思います!
ぜひ、受験するか決める際の参考にしてみてください!
- より本番に近い(難しすぎない)レベルの予行演習にできる
- 東大模試の機会を一回増やせる
- 解答用紙の実物が返却される
- 運営がゴミ
- 受験料が高い
- 1日で実施される
- 返却までの期間が長い
- 自己採点しづらい解答解説
- 正直言って、挙げ始めるときりが無い...
では、メリット・デメリットについて、詳しく説明していきます。
まず、メリットですが、正直他の模試より特別優れているところはありません。
強いて言うなれば、本番に近いレベルの問題が多いことですかね...?とは思いますが、2024年度の夏の模試では、完全に東大入試オープンの方が難しく、駿台実施の東大入試実戦模試の方が簡単という、逆転現象が起きていました。
次に、皆さんお待ちかねのデメリットについて話していきましょう。
まず、なんといっても「模試の運営がクソ」です。
そもそも、マニュアルをただひたすら読んでいるだけで、質問対応も疎かな上に、会場の準備から空調の設定に至るまで配慮が全然なされていないように感じます。そして、試験の流れなどがほとんど実際の東大入試に合わせられていません。
また、ミス等も多く、筆者であるばんずが経験したもので言うと、「リスニングの開始時刻が15分前倒しになる」「模試の途中にチャイムを鳴らす」「解答用紙の名前を書く時間の設定を忘れる」などのミスがありました。
特にリスニングの実施時間のミスは痛かったです...。(河合塾から謝罪文が学校宛に送られてはきましたが...。)
というのも、河合塾が実施する全統模試(オープン模試や全統記述・共通テスト模試)の運営は、河合塾のスタッフではなく、河合塾グループの別会社である、(株)全国試験運営センター(以下、NEXA)によって行われています。そして、NEXAは試験監督をアルバイト形式で雇っています。そのため、試験に関する知識がない上に、責任感もあまりないようで、ミスを多発させているようです...。
また、NEXAでは誰でも試験監督の登録をできるようですので、皆さんも大学合格後はアルバイトの選択肢の一つに入れてみてはどうでしょうか...?笑
あとは、皆さんもご存知のように、「1日で全日程を実施」「受験料が東大模試の中で最高値」「返却まで2ヶ月かかる」というなんとも残念な模試となっております...。
これだけ見ると「受けなくていいやん!」と思えるかもしれませんが、あくまでも駿台実施の東大入試実戦模試などの模試と比較したデメリットであって、東大模試としてのクオリティは十分高いです!
貴重な夏模試の一つなので、このデメリットだけを見て、受験しないと判断することだけは避けてください。
⑥ 第一回東大入試オープンを受けるにあたって
おそらく、この第一回東大入試オープンが初めて受ける東大の冠模試となる方が多いと思います!自分も初めて受験した際は、緊張する上に全く手を付けれずに焦った記憶があります...。
しかし、あくまでも夏模試で、今年度で初めての東大模試に過ぎません。
それ故、肩の力を抜いて、全力で受けましょう!(矛盾しているようですが...)
一応基準だけ話しておくと、現役生でC判定、浪人生でB判定があれば、間違いなく合格する能力は持ち合わせていると考えていいでしょう。
しかし、D,E判定出会ったとしても、まだまだ受験生としての時間はありますし、特に現役生は秋冬に一番伸びると言われていますので、あまり模試の結果に一喜一憂せず、学習を続けてください!
そうすれば、きっと道は開かれると自分も信じてます,,,。笑
本記事では、待ちに待った初めての東大模試である第一回東大入試オープンについて徹底的に解説してまいりました。この記事で基礎的な模試の情報を手に入れて、あとは自分の実力で良い結果を掴み取ってください!応援しています!
- 東大OPは、範囲が全範囲の完全本番志向の模試
- 駿台の東大入試実戦模試と比べれば劣るが、十分価値の高い模試
- 結果に一喜一憂しすぎないように
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